石切剣箭神社が国の登録有形文化財(建造物)に登録されました

概要
東大阪市東石切町一丁目に鎮座する「石切劔箭神社本殿・拝殿及び幣殿・透塀・絵馬殿」4件が、令和7年(2024)3月13日付けで、国の登録有形文化財(建造物)として正式に登録されましたのでお知らせします。
これにより、本市の国登録有形文化財(建造物)は10箇所、41件となりました。

今回登録された文化財
石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)

員数
4件

住所
東大阪市東石切町一丁目691他

登録基準
- 造形の規範となっているもの|本殿・拝殿及び幣殿・絵馬殿
- 国土の歴史的景観に寄与しているもの|透塀

本殿(ほんでん):昭和6年
本殿は高い基壇上にそびえ、三間社流造(さんげんしゃながれづく)りで両妻面に亀甲紋の雨除を設けています。細部は中世寺社建築を引用した意匠でまとめられています。
本殿

拝殿及び幣殿(はいでんおよびへいでん):昭和6年
拝殿及び幣殿は、正面に千鳥破風を据え、向唐破風造りの向拝を付けます。木鼻に拳(こぶし)鼻(はな)や大仏(だいぶつ)様(よう)風の繰形(くりがた)を用いるなど、細部まで意匠を凝らしています。
拝殿及び幣殿

透塀(すきべい):昭和6年頃
透塀は、本殿・拝殿・幣殿を囲い巡らす銅板葺の塀です。腕木と垂木の鼻先に付した繰型が特徴的で、軒回り賑やかな透塀です。
透塀

絵馬殿(えまでん):昭和35年
境内入口に建つ絵馬殿は、梁間四間と奥行深い三間一戸の楼門形式で、全体的に木太く、古代的な様相を持ちます。屋根は、切妻造りの四周に庇を廻し、棟上に剣と矢を飾る独創的な意匠となっています
絵馬殿