ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

東大阪市

あしあと

    社会福祉施設等における感染対策について

    • [公開日:2023年6月1日]
    • [更新日:2025年3月25日]
    • ID:35647

    社会福祉施設等で働く職員はサービス提供の過程で利用者と密接に関わるため、感染症予防対策を心がけ、感染を拡げないことが重要です。

    また、施設内で感染症が発生した場合は、早期に探知し全職員が情報を共有し、感染拡大予防策を講じることが大切です。

    感染経路の遮断の基本となるのは、『標準予防策(スタンダードプリコーション)』と『感染経路別の予防策』です。

    さらに、職員自身が、病原体を拡げないよう日頃から健康管理を心がけるとともに、仮に感染症にかかった場合や、咳・発熱等の症状が出た場合は、安心してすぐに相談できる職場の環境づくりも必要です。


    平時からの感染対策

    感染は、病原体(感染源)・感染経路・宿主の3つの要因が揃うことで成立します。

    感染症対策においては、これらの要因のうち、ひとつでも取り除くことが重要です。

    要因を取り除く方法としては、病原体の排除、感染経路の遮断、宿主の抵抗力の向上が必要になります。

    その中で、感染拡大防止のために重要な感染経路の遮断における予防策について紹介します。


    標準予防策

    感染の可能性の有無にかかわらず、平時からすべての人が病原体を持っていると考え、血液、尿や便など体液に触れる時に手指衛生や必要な防護具を着用し、予防策を実施することを言います。

    正しい手指衛生や防護具の着用が、感染を拡げないために重要になります。

    個人防護具(PPE)着脱

    個人防護具着脱ポスター(大阪府作成)


    手指衛生

    手指衛生には2つの方法があり、接触感染を防ぐために有効になります。

    ①手洗い

    手洗いは、正しい方法でできていないと、洗い残しがあることやウイルスの除去効果が少なくなります。

    手や指についたウイルスの対策は、洗い流すことが最も重要です。手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせます。

    ノロウイルスは10から100個というわずかな汚染で感染が成立します。ノロウイルスが流行している時は、丁寧な手洗いが必要となります。

    消毒

    手指消毒は、手洗い場がなくても実施でき、病原体の除去効果が高いこと、時間をかけずに手を清潔にすることができます。新型コロナウイルスはアルコール消毒の効果があることが分かっていますが、アルコールが効きにくい細菌やウイルスもあることに注意が必要になります。

    介護現場における手指消毒のタイミングとしては、下記になります。

    1.利用者への接触前

    2.口腔ケア、配膳時等の清潔操作の前

    3.利用者への接触後

    4.血液・体液に暴露されたおそれがある時

    5.利用者周辺環境への接触後

    6.手袋を脱いだ時                                                                      


    その他

    施設内で感染を拡げないためには、日々の利用者の健康観察や職員の健康管理が重要です。

    職員は、出勤前に少しでも症状がある場合は感染症を疑い、マスク着用や手指衛生を徹底しましょう。感染症は発熱以外にも、呼吸器症状や消化器症状が現れることもあるため、少しでも体調に異変があれば速やかに報告をしましょう。また、職員のワクチン接種により媒介者になるリスクを下げる方法もあります。


    日頃からできる感染対策のポイント

    感染対策は施設全体での取り組みが重要です。

    感染者や濃厚接触者が発生した場合等に備え、平常時より陽性者発生時の連絡体制の確認や物資の状況の把握、ゾーニング(個室管理や生活空間等の区分け)のシミュレーションなど、感染者等が発生した場合の対応方針を整備し、職員や利用者、家族と共有をしておくことが大切です。また、利用者の健康管理や換気、消毒など平時の施設環境における感染対策について、職員間の見直しをお勧めします。

    高齢者施設等における感染症予防対策リーフレット 


    感染症発生時の対応

    発生時の対応として、次のことを行います。

    ①発生状況の把握と対応

    ②感染拡大の防止

    ③行政への報告

    ④関係機関との連携

    感染症発生時の対応方法については以下のページもご確認ください。

    ○厚生労働省「介護現場における感染対策の手引き」p55

    〇保育所における感染症対策ガイドライン(別ウインドウで開く)p33


    東大阪市保健所のサポート

    感染予防・施設での感染症陽性者発生時の相談

    平時の感染対策や、陽性者発生時の対応について、相談を受付けています。

    陽性者発生時の対応方法については以下のページもご確認ください。

    〇社会福祉施設等における感染症等発生時に係る報告(別ウインドウで開く)


    発生前(クラスター発生予防)の出張研修・相談

    施設からのご要望があれば、感染対策の出張研修にお伺いさせていただきます。

    【研修例】

    • 基本的な感染対策(マスク着脱や手洗い、防護服の着脱等)の実践練習
    • 施設内での平時の感染対策(換気方法や消毒範囲など)
    • 陽性者発生時の対応について(平時からの確認)

    ○厚生労働省「介護職員にもわかりやすい感染対策の動画まとめページ」


    まずは、保健所までご連絡をいただき、電子で事前アンケートの提出をお願いします。

    提出はこちら(別ウインドウで開く)からお願いします。

    電子申請システムでの提出が難しい場合は、下記にある感染症対策の出張研修依頼に係る事前アンケートのご記入をお願いいたします。

    報告先

    東大阪市保健所感染症対策課 

    メールアドレス:kansensho@city.higashiosaka.lg.jp

    電話番号:072(960)3805 ファクス: 072(960)3809

    お問い合わせ

    東大阪市健康部保健所 感染症対策課

    電話: 072(960)3805

    ファクス: 072(960)3809

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

    お問い合わせフォーム